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  • 執筆者の写真ファミリークリニック・せぐち小児科

ペンギンハウス 11月monthly news

朝晩めっきり寒くなってきましたね。

寒暖の差が激しいので体調を崩されないよう、くれぐれもお気をつけください。

この頃ペンギンハウスでは、下痢、嘔吐のお子様が増えています。

原因の一つと考えられるノロウィルスも多いです。

大量の下痢・嘔吐を伴う感染性胃腸炎はお子さまの症状に合わせた食事や水分補給がとても大切です。

脱水症状が気になるものの、只今ゲロゲロ真っ最中のお子さまに栄養・水分を摂らないとといって無理な食事や水分補給は禁物。

本日はそんな嘔吐下痢症状のときの食事や水分補給の仕方について少しご紹介しますね。


1.絶食

嘔吐・下痢が多く表情が悪く、顔色も白っぽいときはかなり症状が重いと考えられます。 嘔気が強い場合は水分を摂っても嘔吐していまうケースもあるので水分・食事はほとんど摂らなくて大丈夫です。静かに寝かせあげて1時間ほどは飲まない・食べない状況で様子をみてみます。(乳幼児さんの場合は嘔吐物で窒息してしまう可能性があるので寝ている間は必ず様子をみて下さい)

2.水分補給開始

顔色がよく、唇や頬が色付いてきて自分で座ったり、水分を欲しがってきたら水分補給を開始してください。水分補給の際には、経口補水液やイオン水を1さじ量から開始してください。15分経っても嘔吐が無ければ水分補給量を3さじ量ほどに増やしてみます。 この3さじ量を15分おきに摂る事を半日の間に様子を見ながら5さじ10さじと増やしていきます。 ☆ポイント☆ お子さまが一気に飲みたがっても一度に大量に飲むと、嘔吐してしまう可能性があるので、根気が要りますが少量を時間をあけてこまめに水分補給する事を心掛けてくださいね。

3.水分補給量を増やす

半日経って水分補給ができて、嘔吐が無ければ水分補給量を増やしていきます。 目安は30cc~50cc<コップ半分量~1杯>にして様子をみますがここでも水分の摂取量は増えますが少量づつをこまめに!を守ってくださいね。

4.食事を開始

3.を続けてみても嘔吐がなく、症状が落ち着いたら食事を開始してみてください。 食事内容はおかゆや薄味のコンソメスープ、野菜がくたくたに煮てあるおじやといった消化の良いものからはじめてみてください。 特におじややスープは水分と一緒に野菜の栄養や塩分も摂れるのでオススメだそうですよ☆ 注意のポイントとしてはお子さまが味の濃いものを欲しがって食べさせてしまうと 腸がびっくりして嘔気が出るかもしれないので味の薄いものから開始してみてください。

5.ほぼ復活っ!

3日間ほどは4.で紹介させていただいたような食事内容で量を少しづつ増やしていきます。 4日目からは様子をみて煮物など薄味の普通食に戻していきます。 この頃には症状が落ち着いているかと思いますが、症状が改善してからもノロの場合は便などに菌が混ざっている排出されている状態なので、便を処理する場合は2次感染しないように気をつけて下さい。

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