7月に入ってから雨が増え、梅雨が戻ってきたようなジメジメした暑さですね。
当院では、手足口病やヘルパンギーナなどの感染症も増えてきています。夏は、子どもがウイルス性の感染症にかかりやすい季節ですので、感染症の正しい知識を身につけて予防し、感染拡大を防ぎたいですね。そこで今月は、主な夏の感染症をご紹介します。
<主な夏の感染症>
〇手足口病
その名の通り、手、足、口に水疱ができる病気。お尻や肘、膝にできることもあります。 以前かかった子どもでも、また感染する場合があります。
発熱しないことも多いので、体や口に中に水疱ができていないかを気にするようにし、サインに早めに気付くようにしましょう。
主な症状
・手のひら、足の裏、肘、膝、お尻などに小さな水疱ができる
・37~38℃前後の発熱(ただし、時に高熱になることも)
・口の中に白い水疱ができる
※発熱しない場合も多い
〇ヘルパンギーナ
突然高熱が出て、のどの痛みを訴えます。口の中をチェックして、水疱がないがチェックしましょう。なお、ヘルパンギーナかと思ったら、手足、肘、お尻などに発疹が出て手足口病と診断されることもあるなど、見分けは難しいので受診しましょう。
主な症状
・口の中に白い水疱ができる
・のどの痛み
・38~40℃の発熱(2~3日続くことも)
〇咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルスが原因で起こる感染症です。夏、プールを介して流行するため、プール熱とも呼ばれていますが、プールに入らなくても、夏でなくても感染します。発熱に加え、のどの痛みや吐き気などの症状があれば、受診しましょう。
主な症状
・のどの痛み
・目が赤くなる
・吐き気
・腹痛
・下痢
・39~40℃の発熱(4~5日続くことも)
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