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  • 執筆者の写真ファミリークリニック・せぐち小児科

ペンギンハウス 2月monthly news

春のような暖かさと、真冬のような寒さが交互に来て、着るものにも困ってしまう季節ですね。近頃のペンギンハウスには胃腸炎のお子様と、先月に引き続きアデノウイルス感染症のお子様がちらほらご利用されています。毎年この時期に流行るインフルエンザは全く流行らず、手洗い、うがい、マスクの着用の大切さに改めて気づかされますね。


さて、当院では食物アレルギーをお持ちのお子様を対象に、食物負荷テストを実施しています。それに関係して、今回は食物アレルギーについてご紹介したいと思います。


食物アレルギー

〇定義

特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身に生じる症状のことをいう。食物に含まれるタンパク質が原因で起こる。食物に含まれる物質そのものによる反応や症状が食物アレルギーには含まれない。

〇原因

原因食物は多岐にわたる。除去されている食物は鶏卵が最も多く、次いで乳製品。その他の原因食物としては小麦、ピーナツ、大豆製品、そば、ゴマ、甲殻類(エビ、カニ)など。

〇症状

食物アレルギーの症状は多岐にわたる。皮膚・粘膜、消化器、呼吸器、さらに全身性に認められることがある。最も多い症状は皮膚・粘膜症状。複数の臓器に症状が出現する状態がアナフィラキシー。呼吸器症状の出現はさらにアナフィラキシーショックへ進展するリスクが高まる。ほとんどの保育所で誤食事故が起きており、医療機関の受診が必要になっているケースも多い。

〇治療

「原因となる食物を摂取しないこと」が治療の基本である。そして万一症状が出現した場合には、速やかに適切な対処を行うことが重要。抗ヒスタミン薬の内服等。ゼーゼー・呼吸困難・嘔吐・ショックなどの中等症から重症には、アナフィラキシーに準じた対処が必要。

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